一部修復



世界の中心でバルスと叫ぶ。

ではなく、ピンズ・ログ第五回公演「足りてる男」の感想、布教運動。笑

ネタばれにならないように頑張るよ。

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 「火の鳥にキス」でもそうでしたが、状況を描いて巧みにテーマを編んでゆく手法は一見するとわかりにくく、理解することが困難な手法のように思われます。綿矢りさの著作、蹴りたい背中にも通ずるものを思い出させました。また劇中のセリフにもあった「夢を与える」という言葉に負けないくらい「足りてる男」というのも不自然で超越した言葉の響きを持っています。この不自然にも思える言葉は、そのモザイク画的手法によって輪郭を取り戻します。正直にテーマを主張するのでは生み出せないものがここにあることでしょう。



 また、関係の中に関係を埋め込む会話展開や、公的な場として出ない内緒話が絡みに絡んでゆくところもとても面白い見所です。ギャグを狙いまくって、騒いで笑って、というお芝居ではないですが、ゆったりと、スリリングな時間を過ごしたい方にはお勧めします。笑 ネタばれできないのに物語の内容について書くのはつらいなぁ。今度から公演終了したら書くことにします。

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 タイトル、「結婚と恋愛は別物?」は最近考えていることです。ただこの問題、個人的主観で話しても全く私にとって有意義とはならないので、とても困っています。だからといって一般論にもちこむのも、所詮ブログ。説得力に欠ける。原理的にできないでしょうか。中世における神様と恋愛……とか。実存哲学的に恋愛対象考察、とか。はい、よくわかんないですね。あ、他者性の問題もあるのかも……。そうするとやはり経験の話になるのか。