就職活動中のあなたへ
今やっと「これ以上幸福にはなることができない」ということに気づいて、どこまでも真っ暗闇の片隅で戦いを続けている多くの同志に向けて。
私たちは今、平然と自己分析をやり、意味や志望動機をでっちあげ、就職活動をする。
自己分析で「過去」を振り返って、はっとする。
「失われた20年」をそっくりそのまま生きてきたということに。
私たちは「失われた20年」の歴史を背負っている。
一昔前は内定ブルーという言葉が流行った一方、現状は最悪の就職率という様。
もう「雇用機会均等」という言葉の意味が汲み取れない。
もはやどこにも希望の欠片のない、「死者が本当に死んだ」世界で活動をしている。
終わった世界では、自分で自分を支えるしかない。
ふつうは、働いて金を稼がないと死んでしまう。
明らかに世界の裏では地震で大変なことになっているのに、それどころじゃない。
とっくの昔に、誰しも「もうダメだ」ってことには気づいていたと思う。
でも仕方がない。自分の足で体を支えて生きていこう。
そのなかで残りの人生を、余裕があるものは精神を自由に、戦おう。
日が昇るときがくることを諦めて、残りの60年を、どう生きるかを考えよう。
必死に考えて、就職活動と会社勤めを終えても会えたら、また会おう。